2019

The R∞ts 2019


The Rootsは、
武蔵野美術大学 通信教育課程 油絵学科 絵画コースを、2017年度に卒業した有志7名のグループです。
年齢も、ムサビ通信につながるまでのキャリアも、絵画のテーマやモチーフも違う私たちですが、唯一の共通点は、ムサビ通信において絵画を通して自己と向き合い、自らのルーツ(原点)に立ち返ることができ、その喜びをかみしめながら創作活動をしていることです。

The Rootsにとって初めてとなる本展覧会では、各作家は最新作とともに自らのルーツにまつわる作品も展示しております。それらを同時にご鑑賞いただくことで、ご来場の皆様が、作家の背景やそこから生じるテーマやモチーフへの理解を深めていただけましたら幸いです。

もうひとつのルーツ ―武蔵野美術大学創立90周年によせて―

1929年に、武蔵野美術大学の前身である帝国美術学校が吉祥寺に創立されました。
つまり、吉祥寺は私たち武蔵野美術大学出身者にとっての、もうひとつのルーツなのです。
創立90周年にあたる今年、武蔵野美術大学発祥の地で、The Roots初展覧会を開催できることは私たちにとって大きな喜びとなっています。

The Roots 一同

Member

  • 末岡 英利

    設計を業に生きてきた。アイデアを、形にし、物と成し、世に出す。面白い。
    リタイア後、地域のデッサン会に入れて貰って、裸婦クロッキーを始めた。
    人体の形の美しさ、動きの中のエネルギーに魅了される。絵を描き、塑像を作る。
    設計とはまた違う造形の楽しさを求めての第一歩である。
    いささか錆び付いた感性を取り戻す為にも。

    『裸婦群像』油彩、キャンバス、F50号(横)
    『道』油彩、キャンバス、F12号(横)
    『創る』油彩、キャンバス、SM (横)

  • 加藤 洋子

    「え?るうつ」
    子供の日、仙台三越の階段室です。
    その絵には、「佳作」という短冊がぶら下げられていました。
    振り向いて母の顔を見たら、何だかとても恥ずかしくなりました。
    私の描いたこいのぼりのお腹は、まるで膨らんだお餅のようにぷっくりで画用紙から
    転げ落ちそうだったからです。
    2018、2019年春陽展入選。

    『フルーツ皿と椅子』油彩、P30号(縦)
    『え?無題』油彩、キャンバス、F15号(縦)
    『パンジーⅠ』油彩、キャンバス、SM(縦)
    『パンジーⅡ』油彩、キャンバス、SM(縦)

  • 大塚 弘

    1957年、福島県生まれ。三田で文学を学び、その後、福島市で長~いサラリーマン生活を送る。
    2015年、定年を待ちきれずに退社し、即ムサビ通信へ。2018、2019年春陽展入選。現在、春陽会福島研究会所属。

    昔むかし、マンガに夢中でした。そんな少年にアメリカン・ニューシネマやらつかこうへい、ブラームスやらバロック絵画などを加えていくと、今の私になります。サラダボウルみたいな人間ですが、その奥底には愛と勇気が潜んでいる、のかな?

    「Newton on yellow」 油彩、キャンバス、F40(横)
    『Mighty A106』油彩、キャンバス、SM(縦)

  • 桐ケ谷 宥海子

    京都府生まれ、東京都品川区出身。
    武蔵野美術大学短期大学部工芸デザイン科テキスタイル専攻卒業後、数十年を経て、ムサビ通信に編入学。
    恐竜(トリケラトプス)と大型動物(サイ、ゾウ)と犬とクラプトンが好き♡
    絶滅した動物と絶滅しつつある動物。彼等と絵の中で対話し、戦っている。何か、彼等の役に立ちたいと思っているのだが、まだ何もできずにいる。

    『ノルディックの海』 ミクストメディア、木パネル、S4号
    『ツノの涙-ジュピター』 ミクストメディア、キャンバス、SM(縦)
    『ツノの涙-我が星』 ミクストメディア、木パネル、SM(縦)
    『The Baby Horn』 アクリル、油絵具、キャンバス、F30号(縦)
    『バティックの森』 アクリル、木板、パワーストーン、ムートン、木パネル、S4号
    『Tr-木ニ還ル』 アクリル、木板、麻布、木パネル、P3号(横)
    『ツノの涙-月』 ミクストメディア、キャンバス、 SM(縦)

  • 佐藤 貴子

    東京都武蔵野市生まれ。約30年間勤務した広告会社を早期退職し、ムサビ通信に編入学。
    主に非具象絵画を学ぶ。在学中からリボンをモチーフに描きはじめ、現在はribbon addiction(リボン中毒)をテーマに制作している。
    1970年代後半から80年代前半に流行った “かわいい”ファッション中毒で、今でもMILKやPINK HOUSEで大人買いをしてしまう。

    グループ展:
    2018年8月「空想表現グループ 夢のほとり2018展」リベストギャラリー創
    2018年10月「musa2アート&デザイン展」KOGANEI ART SPOT

    『ribbon addiction, camouflage』 油彩、キャンバス、90×40㎝ 
    『ribbon addiction, dance』 油彩、キャンバス、F30号(縦)
    『ribbon addiction, roots』 ミクストメディア、SM(横)

  • ちゃこ

    東京都生まれ。
    今回のグループ展は、初展覧会です。
    サーフィン(歴10年)、アコースティック・ギター(歴8年)、ここ数年はありのままの自然や動植物に触れる旅を通じ刺激を受けています。これらから受ける刺激を膨らませて、創作活動に取り組んでいます。

    『庭1』油彩、キャンバス、F30号(縦)
    『庭2』油彩、キャンバス、F30号(縦)
    『The Roots 2019』油彩、キャンバス、SM(縦)

  • イシワタエミ

    静岡県出身、葉山町在住。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科空間演出デザイン専攻卒業後、仕事と育児に追われながら「描きたい!」衝動に抗えず2014年ムサビ通信に編入学。2018年3月卒業。研究室賞を受賞。卒業と同時に地元葉山町で葉桜美術研究所を設立。母親の視点から今の美術のあり方を考えるようになり、地域の交流を図るアートプロジェクトを企画開催している。ルーツは謎。

    『Nocturne Op.15, No.1 より』 油彩、キャンバス、P100号(縦)
    『Who knows』 ミクストメディア、SM(横)

  • 「The Roots 2019」展

    2019.7.25 thu〜7.31 wed

    12:00〜18:00(最終日は17:00)

    リベストギャラリー 創

    〒180-0002 武蔵野市吉祥寺東町1-1-19
    TEL/FAX 0422-22-6615

後援


武蔵野美術大学校友会


武蔵野美術大学創立90周年

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武蔵野美術大学通信教育課程